Profile
込山 由貴子
KOMIYAMA Yukiko
ソプラノ

千葉県船橋市生まれのリリコ・レッジェーロのソプラノ歌手。
美しく柔らかな声、しなやかで広がりのある明るい声で気品ある叙情的な線を描く。高音域も充実しており、幅広い音域を伴う劇的な感情をも噴出させる能力を持つ。

「言葉による声の表現」を常に意識して訓練を積み重ね、ドイツ語を中心に、イタリア語、フランス語、ロシア語、チェコ語、ポーランド語、スペイン語、ラテン語、英語、日本語の各国の言語による歌曲に多くレパートリーを持つ表現豊かな歌手となった。

武蔵野音楽大学 音楽学部 声楽学科を首席で卒業。その後、同大学院 音楽研究科 博士前期課程 声楽専攻を修了し同大学別科 音楽コースで研鑽を積んだ。福井直秋記念奨学生として在学中より多くの学生選抜コンサートに出演した他、大学院修了時には「込山由貴子 ソプラノリサイタル ~10ヶ国語の言葉による声の表現~」を開催し好評を得た。

卒業後も第7回チェコ音楽コンクール 第2位受賞、第64回日本学生音楽コンクール 東京大会声楽部門大学・一般の部 入選、第28回日本ドイツ歌曲コンクール 1位なし第2位受賞・富士薬品賞受賞、第1回日本歌曲コンクール 入選など精力的に自ら外部評価に挑戦してきた。

舞台芸術では《ドン・ジョバンニ》ツェルリーナ役、《フィガロの結婚》スザンナ役、《椿姫》ヴィオレッタ役、《愛の妙薬》アディーナ役など、愛嬌があって可愛らしい娘役や芯の強い高貴な娼婦役を演じてきた。

これまでに田口宗明、田口久仁子、佐藤美枝子、C.スペンサー、E.オブラスツォワ、M.ジョッシの各氏に師事。B.ボニー、B.シュリック、R.マイスターなどのマスタークラスにも選抜された。

また2017年より新国立劇場合唱団メンバーとして活動も開始している。これまでに井上道義、大野和士、西本智実、沼尻竜典、吉田裕史、チョン・ミョンフン、ウラディーミル・フェドセーエフ、ジョナサン・ノット、アンドレア・バッティストーニ、マッシモ・ザネッティなどの指揮のもと、読売日本交響楽団、東京交響楽団、東京フィルハーモニー、 NHK交響楽団、ボローニャ歌劇場フィルハーモニー、チャイコフスキー管弦楽団、ロイヤル・スコックホルム・フィルハーモニー管弦楽団などとの共演を経験した。